障がいのある人のアート活動を主軸とした生活支援を行う「アトリエ・ブルート」の展覧会が、12月、愛知県名古屋市内2ヶ所で開催される。
展覧会は「My Favorite Things?」と「線の感覚～sense of line～」。それぞれ会期中に、ピラティスやクロージングイベントも開催予定だ。
観る人の「好き」な「感覚」で楽しんでほしいという。
加藤夕貴氏・和田成亮氏の作品を紹介
まずは「My Favorite Things?」展から紹介していこう。
人生において好きなものや気になるもの、多くの人がそんなものを持っているだろう。誰かにとっての「好き」と思われるもの、それは本当に「好き」なのだろうか？
同展では、「アトリエ・ブルート」から加藤夕貴氏、和田成亮氏2人の作品を展示する。
加藤氏はキョウリュウジャーをはじめとする戦隊モノに強く惹かれている。キョウリュウジャーの絵はもちろんのこと、様々な絵を丁寧に描き続けてきた。
和田氏は幼い頃より飛行機への愛着を持っているよう。その思いは作品にも反映され、飛行機をベースに様々な作品を展開してきた。
この展覧会では、2人のこだわりが作品へと展開していったものを中心に構成する。誰かのお気に入りとはいったいどんな形なのか？両者の思いを想像しながら作品を観てほしいとしている。
会場の「Nucca Funky table」では、低糖質のヌッカパンの販売やカフェスペースもある。展示と併せて楽しもう。
また、会期中には、ピラティスの機械を使ったフィットネスイベントなども開催予定だ。
「My Favorite Things?」の会期は12月5日(金)～2026年2月22日(日)、開催時間は10:00～17:30で、月曜定休。なお、営業時間・定休日は変更となる場合もあるため、来店前に店舗に確認を。
佐藤輝尚氏・久徳真友氏の作品を展示
もう一つの展覧会は「線の感覚～sense of line～」。
2025年春に続き「アトリエ・ブルート」の作品展を「未完美術館」にて開催する。今回紹介する作家は、佐藤輝尚氏と久徳真友氏の2人。
佐藤氏は様々な色のビーズを使い、美しい刺繍作品を多く手掛けてきた。これら刺繍作品のベースとなっているのは、若かりし頃から描いているドローイング。簡易にデフォルメされながらも勢いのある絵は、線による彼のタッチを感じさせる。
久徳氏は幾重にも重なった線から成る絵画を作り上げてきた。その独自の身体性から生まれてくる線は、美しさと強さが共存しており、彼女の身体、精神なども感じ取れる。作品スタイルはそれぞれでありながら、基本である線から生まれてきた作品を鑑賞できる。
「線の感覚～sense of line～」の開催日時は12月9日(火)～14日(日)11:00～17:00。最終日の14日(日)にはクロージングイベントを開催予定。クラフトビールで乾杯しよう。
2つの展覧会についての詳細は、「アトリエ・ブルート」のInstagram等で確認できる。
アートを通じて一人ひとりが人生を楽しみ、役割を見出し、そして羽ばたいていけるような場所を目指す「アトリエ・ブルート」の2つの展覧会で、新たな出会いの体験をしてみては。
■「My Favorite Things?」展
会期：12月5日(金)～2026年2月22日(日)
時間：10:00～17:30 ※月曜定休
会場：Nucca Funky table
住所：愛知県名古屋市東区筒井3-26-23 アンジェブランミュー1F
■「線の感覚～sense of line～」展
会期：12月9日(火)〜14日(日)
時間：11:00〜17:00
会場：未完美術館
住所：愛知県名古屋市名東区西山本通2-23 ニシヤマナガヤ内併設
アトリエ・ブルートInstagram：https://www.instagram.com/atelier.bruto
(鈴木 京)
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